えり芯のお話し

7月に入って梅雨も本番、不安定なお天気が続いていますね。
そろそろ夏の着物に衣替えの時期です。夏の着物は涼しげで私は大好きですが、
やっぱりお洋服よりは暑いですね (;^_^A

今日は襟芯のお話をしましょう。
 皆さんは着付けてもらうために襟芯を持ち運ぶとき、どのようにしていますか?
長い衣装箱に伸ばして入れて。着物バックの内側に沿わせて。長襦袢に入れて。
色々ありますが、襟芯に不自然な形がついてしまうと襟の仕上がりに大きく影響します。

襟芯は着物を綺麗に見せるために重要な役割をしています。襟芯がないと襟が綺麗に立ち上がりません。衣紋もうまく抜けません。
襟芯によって襟もとに張りが出てスッキリとした襟になります。

襟芯の種類にはプラスチック製のもの、布製のもの、半襟部分に台芯がついているもの等がありますが、一番スッキリするのはプラスチックです。首元に固い芯があたるのが苦手な方は布製や柔らかいものが良いでしょう。
台芯がついているものでも襟芯を使うと、よりスッキリしますが、厚みを見てあまり分厚くなるなら入れないほうが良いでしょう。好みもありますので色々試してみてください。

ここで最初の質問に戻りましょう。こんな重要な役割をしている襟芯ちゃんに変な形をつけてはいけません。じゃあ、どうやって運びましょうか?
答えは簡単です。クルクルっと巻いて洗濯バサミで止めておけば良いのです。
勿論、ガムテープの芯や綿棒のケースなどに詰めてもOK!
お家のタンスの中で伸び伸びしている襟芯ちゃんも同じです。こうすれば使う時に変な形もつかず襟もとに自然と沿ってくれますよ。輪ゴムで止めるのはオススメしません。時間が経つとゴムが溶けて張り付いちゃいますので。
是非、お試しあれ。

着付け 花びより